水道水は飲む水として安全なのでしょうか?
また長期的にに飲み続けても健康への害はないのでしょうか?
水と健康的な生活は切っても切り離せないものだと思います。
健康的に毎日を過ごすために、少しでも参考になれば幸いです。
一般家庭の水道水利用の現状
まずは水道水っていったいなにに一番多く使われているのでしょうか?
生活に使われる水のことを生活用水と言いますが、1965年から2000年にかけて、2倍近く増えています。
水で流せる水洗トイレの普及によるものです。
さて、そうやって、使用量が増えた水道水は今どんな割合で使用されているのでしょうか?
図を見ると、風呂が40%、トイレ22%、洗濯15%、炊事17%と、約94%は汚れを流したり、洗ったりするものに利用されていることがよくわかります。
飲料水としてはその他の中に含まれるのでしょうね。記載がないのが驚きですね。
この図を見れば、どの基準で浄水場の水が浄水され、家庭の蛇口から出ているのか、なんとなく予想がつくとは思いませんか?
水道水の安全性
日本の水道水の安全性は世界トップクラスです。
水道水の基準も厚生労働省が定める、水質基準項目と基準値(51項目)というものがあります。
なので、海外のように、水道水を飲んでもすぐに健康に被害がでたりすることはありません。
水道水は飲むと害があると言われる理由
高い基準があるにもかかわらず、なぜ水道水は害だと言われることがあるのでしょうか?
大きく分けて、2つの理由があります。
- 万が一の食中毒などがないように、塩素が入れられていること。
- 浄水場では綺麗な水になっていたとしても、水道管や貯水タンクに問題がある。
塩素は体に悪い?
日本の塩素濃度は世界一と言われています。
殺菌をするために入れられている塩素ですが、動植物にとって毒あること間違いありません。
例えば、淡水魚ですが、水道水を貯めた水の中へすぐに入れてしまうと死んでしまいます。
体の小さな淡水魚ほど顕著にあらわれる現象です。
なので、かならず淡水魚の水を変えるときは水道水のカルキ抜きというものをします。
人間や動物は体が大きのですぐに死んでしまうことはありませんが、たまり続けたらどうでしょうか?
たまに抗体ができるという人がいますが、抗体というのは自然界に存在する菌やウイルスに対するものです。
化学薬品が体に入って抗体が作られるようなことはありません。
人間の体の60%は水でできています。
その60%の水が薬品の混ざったものなのか?
それとも綺麗な水で満たされているのか?どちらが健康であるかはわかるかと思います。
水道管や貯水タンクが問題?
水道管は昭和40~50年代に大々的に設置され始め、水道管の耐久年数は約15年(東京水道局よくある質問参照)だと言われています。
そして現在、すでに耐久年数を超えた水道管が未だに利用されているのが現状です。(日本経済新聞より)
現在の水道管は使用禁止になったため利用されていませんが、昔の水道管は鉛でできていて、その補強材としてアスベストが利用されていました。
耐久年数を過ぎた水道管からアスベストが流れ出したりもしています。
貯水槽も洗浄するのが建物のオーナー采配となっています。
1年に1度は洗浄するようになっているものの、マンションの棟数分の管理をするのは不可能なため、現状はどのようになっているのか謎が残ります。
老朽化した水道管と新品の水道管
老朽化した水道管(苫小牧市-水道管布設工事についてより)
新品の水道管(苫小牧市-水道管布設工事についてより)
洗浄前の洗浄後の貯水タンク
洗浄前(株式会社あやはしメンテナンスより)
藻だらけで大変なことになってます。この水を飲んだり浴びたりしてると思うと。。。
全ての貯水タンクがこうではないですが、汚いものもあるということです。
洗浄後(株式会社あやはしメンテナンスより)
まとめ
- 浄水場の基準は飲んでおいしい水が基準ではない。あくまで、飲んだ時点では安全な水。水道水の9割は洗ったり、流したりするものに使われている。
- 水道管や貯水タンクは意外と汚れている。
- 飲み水として選ぶのはその人の意識次第