「トランス脂肪酸」っという言葉は今ではほとんどの人が知っているのではないでしょうか?
なんとなく、体に悪そうなイメージ。というのが日本のメディアでも取り上げられているので、体によくないものなんだろうなーっということくらいはなんとなく認識していると思います。
このトランス脂肪酸ですが、売られている食品に入っているので、一回や二回食べたくらいでどうこうなるものではないです。
但し、長期的に摂取していくと健康にリスクのある油であることは理解しておいた方が良いとおもいます。
トランス脂肪酸のリスク
国の機関、農林水産省が以下のように記載しています。
トランス脂肪酸については、食品からとる必要がないと考えられており、むしろ、とりすぎた場合の健康への悪影響が注目されています。具体的には、トランス脂肪酸をとる量が多いと、血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が増えて、一方、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が減ることが報告されています。日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、少ない場合と比較して心臓病のリスクを高めることが示されています。
- トランス脂肪酸はは食品から取る必要はない
- 取りすぎてしまうと血液中の悪玉コレステロールが増加し、善玉コレステロールが減少する。
食品から取る必要はない。って結構ストレートな感じですね。
では悪玉コレステロールが増加するとどんな病気のリスクがあるのでしょうか?
悪玉コレステロールが引き起こす病気
- 脂質異常症
- 動脈硬化
- 脳卒中
- 狭心症・心筋梗塞
- 動脈瘤(どうみゃくりゅう)
聞いたことあるような名前の生活習慣病ではないでしょうか?脳卒中や心筋梗塞は3大死因のひとつです。
脳卒中や心筋梗塞。もしなってしまったら、、、どこか麻痺したりする可能性が十分に考えられます。若い頃のツケは歳をとってからやってくるようです。そうならないためにも、トランス脂肪酸は極力食べないようにした方がいいですね。少しでも病気のリスクを減らせるなら、それに越したことはありませんから。
トランス脂肪酸が含まれる食品
- マーガリン
- 調理油
- お菓子類(ドーナツ、ケーキ、スナック菓子などなど)
- アイスクリーム
などなど。ほぼ売られている加工食品にはトランス脂肪酸が含まれていると言っても過言ではありません。例えば、マクドナルドやミスタードーナッツ、ケンタッキーフライドチキン、コンビニに売られているものはほとんどなんではないでしょうか?
ただ、食品の表示にはトランス脂肪酸と記載が無いものがほとんどです。みんな名前を変えて含まれています。
トランス脂肪酸の別名
・植物油脂
・加工油脂
・ショートニング
・ラクトアイス
などなど、いろんな形で表示を変えて潜んでいます。一度、食品成分表示をみてみるのも良いかもしれませんね!まさか、アイスにもはいっているなんて知りませんでした。ちなみにアイスでトランス脂肪酸フリーなものはハーゲンダッツとあずきバーくらいらしいですよ。
体に悪いとわかっていてなんで入っているのか?
それは安価で、そして食品が長持ちするからです。
たとえば、コンビニなんかに入っている唐揚げやスナック菓子など、サクサクといつまでも美味しさを保つことができます。日本の外食が安いのはこのトランス脂肪酸と食品添加物のおかげでしょうね。
企業も、できるだけ原価を安く済ませた方が利益はあがります。そして、風味も食感も変わりにくく、長持ちするとなれば使わない手はないでしょう。
決して一つの菓子パンを食べたから、体に害が!っというものではないのです。。。ただ、毎日3食がトランス脂肪酸がたくさん入ったもの食べていると、大変なことになりかねません。消費者である自分たちがちゃんと知識を持つ必要があります。人間の体は20%は油なので、油も立派な人間を構成する栄養素の一つです。どんな油で体を形成するかを選ぶことで、その人の未来の体の方向性を決めます。食品は選んで食べる必要がある時代に自分たちは生きているということ忘れずに生きて欲しいと思います。