生きているうちに一番多く体に入れるもの。それが空気です。あなたは普段何気なく吸っている「空気の質」を意識したことはありますか?
普段なんとなくしている呼吸。この呼吸をする時の空気の質があなたの体の健康に大きな影響を与えています。
室外よりも室内の空気が汚れている!?
すごく交通量の多い交差点と自宅の室内の空気を比べたら、深呼吸したくなるぐらい、自宅の空気の方が綺麗だと思う人がほとんどだと思います。しかし、室内の空気は室外の空気の10倍汚れていると言われています。(換気をしなかった場合)※米国消費者連盟より
えっ?本当に!?っと思う人もいるかと思いますが、本当の話です。
なぜ、そんなにも室内の空気は汚れているのでしょうか?
室内の空気が汚れているワケ。
昔の日本家屋とは違い、今の住宅は冷暖房の普及によって、窓がアルミサッシになるなど、住宅が気密化しています。
気密化することのメリットは冷暖房がしっかり効くということ。この冷暖房がしっかりしているからこそ、夏の暑さと冬の寒さを快適に乗り越えることができます。
人間が快適に生きやすくなったということは、アレルゲンの原因となるダニやカビも快適に過ごしやすくなったわけです。
換気をすればいいのですが、快適な温度で過ごしていると、わざわざ暑かったり、寒かったりするのに換気をする人は相当意識の高い人だけだと思います。
実際に昔は1時間に5~6回の換気をしていた家も現代では1時間に0.1回。つまり、10時間に1回しか換気をしなくなっているようです。
そのため、宅内の空気は汚れ放題といった感じです。
ではどんなもので空気は汚れているのでしょうか?
室内の空気を汚す主な物質
ハウスダスト
チリやホコリでダニやカビの温床っとなっているものです。
大きいものは掃除機で吸い取れますが、目に見えないものは空気中を浮遊して呼吸のたびに体に入り、悪影響を及ぼすことがあります。
タバコの煙
喫煙者が吸い込む主流煙より、副流煙の方が有害物質を多く含むことはもう、誰でも知っていることだと思います。
タバコを吸わない人も気化した(目に見えない)煙で影響を受けています。
花粉
花粉症の人は本当にどうにかしたいものだと思いますが、花粉の時期は特に、服についた花粉を自宅に連れて帰り、室内に蔓延しているはずです。
化学物質
壁紙やフローリングの接着剤に含まれている、ホルムアルデヒドやトルエンなど、揮発性有機化学物質(VOC)が代表的です。
ホルムアルデヒドは15年間ずっと揮発しているといわれています。
この化学物質は接着剤や塗料、住宅建築の部材に使われるものが気化して空気を汚染しています。エコチル調査でも取り上げられているVOCです。
ダニ
室内のダニは約150種類と言われています。
ダニはアレルギー性鼻炎や喘息の原因としてもあげられています。
特に、カーペット、畳、ソファー、ベッド、枕に生息しています。
ダニの死骸やフンが体へのアレルギー反応を引き起こすと言われています。
寝ている間に寝返りをうつと枕で死んだダニがバリバリと頭の重さで潰れて死骸が舞い上がります。
PM2.5
近年特に話題に出るようになったPM2.5です。
黄砂(砂)が飛んでくるくらいなので、より小さなPM2.5の化学物質はしっかり中国大陸から日本へ飛んできていることでしょう。
非常に小さな粒子のため、吸い込むと肺の奥深くまで入りやすく、呼吸系だけでなく、循環器系などへの影響も懸念されています。
寝ている時の空気が一番大事
よく、寝ている時の空気が大事だと言われます。
それは寝ている時に人間は体力を回復するからです。
体力の回復がうまくできなくなると、どうしてもいつもダルいと感じてしまいがち。
睡眠の質が元気の秘訣です。
日中は人も活動しているので空気も動いていますが、寝ている間は空気が滞留して、ハラハラとダニの死骸やフン、化学物質などがあなたの体へ降りかかってきます。
寝ている間も呼吸はしているので、息をするたびに日中よりも多くのダニや死骸を呼吸で吸い込んでしまいます。
寝ている時に風邪でもないのにいきなり咳き込んで起きることありませんか?
●交通量の多い交差点の空気●田舎にキャンプをしにきた時の森の空気
あー空気がおいしい!って深呼吸するのは森の空気ではないでしょうか?
逆に交差点ではあんまり空気を吸わないように呼吸が浅くなりませんか?
体は綺麗な空気なのか、汚れた空気なのかは自動的に気づいています。
それは寝ている時も同じです。
綺麗な空気で寝ていると呼吸は深くなり、体力が回復しやすくなります。逆に汚れた空気の中では呼吸が浅くなり体力が回復しにくくなります。
『あんなに寝たのに体がダルいなー』っと感じることありませんか?
部屋の空気を綺麗に保つには…
問答無用で空気清浄機があるといいですね。
ただ、空気清浄機もどんなものでも良いわけではありません。空気清浄機にも規格があります。
絶対に空気清浄機を買う時に確認して欲しいものは『CADR』(Clean Air Delivery Rate)です。
このCADRは何分でこれだけ綺麗な空気をこれだけ送り出すことができますよ!っという(米国規格協会(ANSI))の規格です。
この規格が付いているものはまず間違い無いです。日本の空気清浄機多くは風量の表記になっているものがありますが、風量ってただの風の強さですからね。
~豆知識~空気清浄機に絶対につけてはいけない機能
空気清浄機に絶対につけてはいけない機能。それは加湿器です。
加湿器はご存知だと思いますが、湿度をあげるものです。
空気清浄機は空気を吸い込んで綺麗な空気を出す装置です。
では、この2つの機能を組み合わせるとどうなるでしょうか?
湿度をあげた空気を一番最初に吸い込むのは空気清浄機。
ということは空気清浄機のフィルターはすごく湿度が高い状態になっているのは容易に想像ができますね。
湿度が高い場所にには雑菌やカビが発生します。
フィルターにカビが発生したら、その空気清浄機はカビ製造機となりかねません。。。
空気も今は選ぶ時代です。
空気清浄機を買う時はCADRで清浄能力が高く、コスパの良いものを選ぶのをおすすめします♪