なんとなく利用している油ですが、健康を保つためには非常に大切な栄養素の一つです。
体は【水60%】【たんぱく質20%】【油20%】で構成されています。
なんと体の20%は油で構成されています。
特に脳の60%は油なので、油の質が脳の質と言っても過言ではないでしょう。
油はコレステロール値が上がるなど、悪いイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、油は体にはかならず必要です。
ただ、体に入れた方がいい油と入れない方がいい油があるだけです。
油を使いまわししてはいけない理由
昭和の大失敗とも言われているのが、油の使いまわしです。
一度揚げ物で使った油を保管しておいて、また揚げ物をするときに使い回すのが昔は一般的でした。
油はどれを使っても同じという概念で調理をしていたからです。
現在では油を使いまわしをしているのは飲食店くらいで、一般家庭で使いまわしをしている方は少ないでしょう。
それも、調理器具の進化で少しの油で揚げ物ができるようになったので、油を使い回す必要がなくなったからです。
では、なぜ使いまわしはよくないのでしょうか?
一度使用した油は酸化します。
その酸化した油を食べることで、体の20%は酸化された油で構成されるようになります。
最近ではアンチエイジングで体の酸化がよくないと、よく言われていますが、酸化した油を食べるということは急速に体の酸化を早めていく行為と同じです。
少しでも若さを保ちたい人は良質な油を摂ることをおすすめします。
酸化した油の代表はトランス脂肪酸です。トランス脂肪酸は非常に安価ですが、健康的には最悪な超酸化油と認識しておくとよいと思います。
体では作れない必須脂肪酸
体では作れない油を必須脂肪酸といいます。
この油はリノール酸(オメガ6)とリノレン酸(オメガ3)という油です。
この2つは体内で作ることができないので、必ず食べ物で摂取する必要があります。
リノール酸はサラダ油など、リノレン酸は魚の油から取ることができます。
ただ、この必須脂肪酸にもバランスがあり、リノール酸とリノレン酸が4:1であることが一番体にいい油です。
この数値に近い油を見つけたら、その油を使うことをおすすめします。
外食が多い人はこう対処しよう!
外食が多い人はどうしてもリノール酸とリノレン酸のバランスが悪くなります。
リノレン酸は非常に酸化しやすく、原価が高いため、外食では油のバランスは非常に悪いと心得ておくことが大事です。
リノール酸の割合が多くなるため、リノレン酸を外食後に摂取してバランスを合わせてあげれば、ある程度対策ができます。
リノレン酸は魚の油に多く含まれているので、魚の油を簡単に摂れる、DHA&EPAなどの魚の油のサプリメントなどもおすすめです。
ただし、サプリメントも質が様々なので、酸化していないリノレン酸(オメガ3)で水銀などが混入していないかちゃんとチェックされているものを選びましょう。
質の悪いサプリメントは逆に体にはよくないこともあるので注意してくださいね。
まとめ
- 酸化した油は百害あって一利なし
- 特にトランス脂肪酸に気をつけよう
- 家庭では一度使った油は必ず捨てよう。ステンレスの多重構造鍋を利用すれば少ない油で簡単に揚げ物をすることができる。
- 外食が多い人はリノレン酸(魚の油)を積極的に摂取しよう